屋根全体がソーラーパネル

イメージ図が出ているが、屋根が全てソーラーパネルという図はインパクトがある。

空から眺めたとしたら、キラキラしてまぶしそうだ。

[報道]

大和ハウス:屋根メガソーラー、10月から稼働- 毎日jp(毎日新聞)

愛知県で小水力発電を推進中

小水力発電を推進する姿勢は好感を持つが、記事から受ける印象は良くない。

記事によると、

全てで発電すれば一般家庭2万2000世帯分の電力となる。中部電力が11年に建設した大規模太陽光発電所「メガソーラーたけとよ」(武豊町)の発電量は一般家庭2000世帯分で建設費は約40億円。小水力発電の設置費用は約100億円で、11倍の電力が賄える計算になる。

太陽光発電の2000世帯で40億円と小水力発電の2万2000世帯で100億円。

記事に書かれた数字だけみると、10倍の世帯をカバーできる比率でいえば、400億円に対して100億円という4分の1の費用で抑えられるのは、コストパフォーマンスが高いように感じる。

しかし、別の記事をみると、

電力量は、一般家庭に換算すると2000世帯分の年間消費量に相当する。県内約296万世帯からするとごくわずかだが、「365日、24時間発電出来るのが特徴」と橋本課長。約7億円の整備費用は、30年で回収できる計算という。

小水力発電の2000世帯が7億円とあるので、世帯カバー率の10倍比率をかければ70億円なのだから、2万2000世帯で100億円と比べて、その差は30億円となんだか高い。

同じ小水力発電の比較でみえる、この30億円の上乗せ分は何に消える予定だろうか。

思惑がどこにあるにせよ、何らかの印象操作の感が拭えない。

[報道]

小水力発電:愛知県、日本一を目指す 豊富な用水路活用- 毎日jp(毎日新聞)

[参考]

(愛知)「小水力発電」県が整備へ 愛知用水など候補地147(読売新聞)

メガソーラーの課題

地上で太陽光発電を行う場合、発電効率は太陽光の具合に左右される。

これは太陽を発電燃料とするので当然といえる。

記事で語られる夏のピーク電力云々の記述はひとまずおいておくとして、

夜間の光がない状態や昼間でも太陽が雲に隠れてしまう場合の発電力低下は免れないし、この対策を考えておく必要があるのは確か。

太陽光発電は余剰蓄電などのバックアップが不可欠だと思うが、他の手法として、火力や水力を頼りにする想定もあるだろう。しかし、将来に渡って頼りにし続けていたら代替の意味がなく。

この問題に対して、記者は地熱発電をもってくるようだが、次回はどのように展開するのかな。

[報道]

今のメガソーラーは“メガ負債”となる : アゴラ

原発を手放すということ

読売新聞の報道によると、現状のまま推移すれば、2012年5月にはすべての原発が停止することになるようだ。

そんな情勢のなかで、現時点で原発を止めるのは現実的ではないという話もある。

経済に影響なく電力需要を支えるには、現実的な選択肢として原発しかないだろうといった内容だ。

現実に即した理論という話で展開するならば、原発の放射性廃棄物はどうするのだろう。

プルトニウムの半減期は約2万4000年。
ウランの半減期は数億年から数十億年。
クリーンな原子力発電用資源として最近またチラホラとみかけるトリウムの半減期は140.5億年とされる。

放射性廃棄物は、我々の子孫に、有無を言わさず託すつもりなのだろうか。

とはいえ、現在を生きる上で、需要供給を無視するわけにもいかない。

選択肢が原発しかなくなった現状を誰が作り出したのかの議論もあるがそれはひとまずおいて、需要という観点から、原発を使わずに供給を続けることに困難が伴うのは事実だろう。

火力を主力に復帰させても大気汚染の問題が再燃するだろうし、それ以前に燃料の確保が重要課題となるだろう。

原発に代わって取り沙汰される太陽光発電は、現在のところ、残念ながらそれ単体で主力に成りえるものではない。

もちろん、再生可能エネルギーは太陽光だけではないが、創意工夫で供給を確保する必要があるだろう。

困難が伴うなかで、それでもなお原発をやめようとしているわけなのだから、ただ嫌だと意思表示するだけではなく、少なくとも、それを取りやめることで何が問題となるのか把握するのは無駄にならない。

[報道]

泊原発3号機、5月5日に停止…国内稼働ゼロも : 電力 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

[参考]

NEWSポストセブン|原子力、火力、水力、地熱等エネルギー別発電コスト試算一覧

NEWSポストセブン|原発止めた場合、この先10年以上は節電生活が続くとの指摘

NEWSポストセブン|麻生太郎氏と安倍晋三氏 原発再稼働に頼らざる得ないと意見

さよならウラン、こんにちはトリウム:日経ビジネスオンライン

中国が開発する「クリーンな新型トリウム原発」とは ≪ WIRED.jp Archives

プルトニウム – Wikipedia

ウラン – Wikipedia

トリウム – Wikipedia

放射性廃棄物 – Wikipedia

再生可能エネルギー – Wikipedia

年内で原発6基分の電力確保な見込みか

原発に変わる代替発電といえば、馴染みがあるのは太陽光発電なのかな。

でも、太陽光発電だけに絞らなくても選択肢は他にもある。

水力発電といえばダムが思い浮かんで大規模な印象を持つけれど、農業用水路などの小電力だが手軽な発電もある。

海に出れば波の上下振動を利用する波力発電なども。

設置地域と用途と効率を考慮して適材適所を考えるのがよいのだろう。

[報道]

太陽光発電、年内600万キロワットへ 原発6基分 家庭向け需要が急増

[参考]

太陽光発電 – Wikipedia

発電 – Wikipedia