東京電力の原価計算は割高

毎日の記事、

値上げにあたっては、経済産業省と消費者庁がとりまとめた意見を共同で閣僚会議に送り(共同付議)、同会議が最終判断する。松原担当相は直接消費者団体から値上げについて意見を聞いていることを明らかにし、「検証は消費者の観点を踏まえる必要がある。(東電側から)十分な説明がなければ共同付議は難しい」と述べた。

消費者庁がまとめた意見てのは知らないが、経済産業省が取りまとめた意見てのは、電気料金審査専門委員会のことだろう。

別の記事、

東京電力が電気料金の原価に算入している火力発電の燃料費が、貿易統計の平均価格に比べて割高であることが4日、明らかになった。東電の電気料金値上げの妥当性を審査する経済産業省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念潤司中央大法科大学院教授)が公表した。東電は「環境規制への対応や発電効率向上のため、硫黄分の低い高品質の燃料を調達しているため」などと説明している。

要するに、東電が示した燃料費での試算単価が高いよと。

東京電力が純粋な企業ならば、差額で利益をあげればよいのだけれど、国の税金を投入しようというのだからね。しっかり試算をしてもらわないと。

経済産業省で公開されている電気料金審査専門委員会の資料によれば、電気料金だけではなくて、人件費やら原発に係る費用やら、わりと突っ込んだ内容を議論している。

平成24年5月15日(第1回)、平成24年5月23日(第2回)、平成24年5月29日(第3回)と会議を重ねているようだ。

ただ重ねているだけだと悲しいが。ともあれ、内閣より行政機関の方が、よほど仕事をしている風にみえるな。

いや、内閣もそりゃ仕事をしているだろうが、アピール度の問題なのか。あるいは役立ち度合いか。

幾ら額に汗して働いても、その実情が伝わらなければ、外見からは何をしているやらわからない、のだ、よと。

[報道]

東電値上げ:妥当性検討で消費者庁新体制- 毎日jp(毎日新聞)

[参考]

東電:火力燃料「割高で調達」…料金審査委が公表- 毎日jp(毎日新聞)

総合資源エネルギー調査会 総合部会(METI/経済産業省)

メガソーラーの課題

地上で太陽光発電を行う場合、発電効率は太陽光の具合に左右される。

これは太陽を発電燃料とするので当然といえる。

記事で語られる夏のピーク電力云々の記述はひとまずおいておくとして、

夜間の光がない状態や昼間でも太陽が雲に隠れてしまう場合の発電力低下は免れないし、この対策を考えておく必要があるのは確か。

太陽光発電は余剰蓄電などのバックアップが不可欠だと思うが、他の手法として、火力や水力を頼りにする想定もあるだろう。しかし、将来に渡って頼りにし続けていたら代替の意味がなく。

この問題に対して、記者は地熱発電をもってくるようだが、次回はどのように展開するのかな。

[報道]

今のメガソーラーは“メガ負債”となる : アゴラ